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平安時代は薬だった?  もやしは、豆が発芽したもの。豆の栄養に加えて発芽する事によって、ビタミンCという新たな栄養素ができたり、アスパラギン酸などの栄養素が増えたりします。また、消化しやすい状態にもなります。まさに Wonder Veggie なのです。
 もやしは「萌やし」とも書き、日本では平安時代に書かれた薬草の本「本草和名」に「毛也之」として登場します。江戸時代には黒豆もやしを乾燥したものを煎じて薬として使われていたようです。現在のように食べられるようになったのは、明治時代末期、中華料理に使われるために栽培、流通するようになり、次第に一般家庭でも食べられるようになりました。
 現代では、もやしは、工場で安定して生産、出荷でき、価格も安いので、お手軽野菜として人気なだけではなく、無農薬で安心、また、低カロリーなヘルシー食品として注目されるようになりました。
もやしの仲間は3種類  豆が発芽したもやしで、現在、栽培生産され、流通しているのは3種類。グリーンマッペ(緑豆もやし)、ブラックマッペ、大豆もやしです。
 グリーンマッペは最も一般的なもやしで、はるさめなどの原料にもなっている緑豆を発芽させたものです。
 ブラックマッペは、名前の通り、黒い小さな豆を発芽させたもので、緑豆にくらべると、少し細長く、シャキシャキとした食感が強いものです。また、もやし特有の青臭さが少なく、甘みが感じられる種類です。関西の方が流通量が多く、良く使われています。
 大豆もやしは、大豆を発芽させたもので、大きな豆がついていて、食べごたえもあり、旨味も多く、栄養も豊富です。韓国料理などで特によく使われています。
もやしはヘルシー! もやしは他の野菜に比べても低カロリーです。水分も多く、シャキシャキとした食感や、食べごたえもあり、量を気にせず食べられるので、ダイエットにはぴったりな食材です。
 また、もやしには食物繊維が豊富です。その植物繊維のほとんどは水に不溶性の食物繊維なので、おなかの中で水分を含むとかさをまし、大腸の動きを活発にして、腸内をきれいにしてくれます。
 発芽する時に生成されるビタミンCは、水に溶けやすく、熱に弱いのですが、もやしはさっと加熱するだけで食べれますから、スープなどに入れると効率的にとることができます。
 アミノ酸の一つであるアスパラギン酸は豆が発芽することによって増加します。アスパラガスで有名なアスパラギン酸は、疲労回復に効果的な栄養です。糖分を代謝するのをたすけてくれるビタミンB1ももやしに含まれています。
もやし料理のコツ  もやしは、なるべく短時間、さっと加熱して食べるのが一番。加熱すると、ビタミンなどの栄養も食感も失われやすいからです。
 もやしは和えものなど、ゆでて使うことが多いと思いますが、ゆでる時に、鍋の水に油を少し加えると、沸騰する温度が高くなるので、短時間でゆでられます。また、ゆでてから、冷ましたい時にも、水にさらさず、ざるなどにひろげて冷ましましょう。栄養も旨味もにげてしまわないようにするためです。
 もやしにはひげ根がついています。時間がある時は、この根を取ると、すじっぽさが少なくなり、食感がよくなります。また、最近では、この根を取った根きりもやしも販売されていますので、こちらを使うのもおすすめです。
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